膝をしならせ
壁を蹴る
水中で、ロケットになる
気持ちのいい瞬間だ
おもむろに片手を伸ばし
水をかく
かく、強く
かく、強く
かくたびに、ツイーと進む
足はバネをきかせ
スクリューとなり
しぶきをあげる
水がうねる
そしてターン!
ロケットになる!
40ターン
千メートルを泳ぐころ
たおやかに
まるで水の一部のよう
水から上がり
しわしわの裸足で
タイルの床をがっつりと踏みしめる
心地よい疲れと幸福に満ち
塩素の余韻を残し
わたしは人間に帰る
2009年3月、交流サイトに投稿した自作の詩。 どこかを直せばよくなるのかもしれませんが、力不足でお手上げです。
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