大火災からの脱出
今朝の夢。
火事だった。 町を焼き尽くさんばかりの大きな火災だった。
うちのマンションはとうに丸焼けで、近くの森林も炎を上げて燃えていた。
幼い息子を抱いて、わたしは走っていた。
火の勢いが激しく、多くの人が逃げ惑っていた。
ドライバーが離れた隙に車を奪った。
奪ったものの、見渡す限り火の海で、どこに向かって行くべきなのか、途方にくれた。
それでも、何度も横転しながら、ころがるように車を走らせた。
息子はそのせいで、あちこちボコボコになっていた。
特に顔面がひどくへこんでいた。 ぎょっとした。
彼は痛がる様子もなく、淡々としていた。
車がいつしか自転車に変わっていた。
風を正面から受けていることに気づいた。
「方角はこっちでよさそうだね」
と言うと、息子が
「そうだね」
と答える。
風に向かうのはペダルが重いなと感じた。
火の手のない駅にたどり着いた。
着の身着のままのポケットの中に、お札が何枚かあった。
ありがたい。
それで新幹線に乗った。
「(逃げる方向は)西でいいよね?」
と息子に確認した。
車窓には凄惨な景色が広がっていたが、乗客らはいたって平和に談笑していた。
「助かったんだ・・・」
わたしは顔のへこんだ息子を、強く抱きしめた。
空の上の世界
別の日の夢。 夫と息子と3人で、空を飛んでいた。
「ずいぶん高く飛べるようになったな~」
と、小さく見える街並みを見下ろした。
わたしたちはますます高く上がった。
すると、天井にぶつかった。
「空って天井があるんだな~」
野球場のドームのようなまあるい天井の縁に沿って、歩道があった。
3人で歩道を歩いた。
他にも歩道を歩いている人がいた。
「空を飛べる人って、結構いるんだな~」
そう思った。
歩道には外壁と内壁があった。
内壁に入ったら、迷路のようになっていて、 私ひとり、元いた場所に戻ることができなくなった。
夫の名を大声で呼んだが、返事がなかった。
「こんなところで迷子になってしまった」
そう思うと、時の流れが永遠に感じられた。
心細くて涙が出そうだった。
出口を探した。
外壁に窓を見つけた。
覗きこむと、街並みが見えた。
「もう少し大きな窓なら、外に出られるのかしら」
そう思ったわたしの気持ちを察したかのように、
警備員のようななりをした男が
「出られませんよ」
と言った。そしてわたしの手をつかみ、窓に差し入れた。
強い電流が身体を走った。
「外のあの風景はなんですか?」
と聞くと、その男は、
「実在しない架空の空間です」
と。
「このままどうなるのだろう」
迷路をあてもなく進んだ。
すると今度は広い開口部があった。 出口だろうか。
「クリスマス、シャンゼリゼ」などと書かれた標識のようなものがあった。
クリスマス、シャンゼリゼ?
パリ?何かしら?
一歩踏み込んだら、そこは滑り台になっていて、
わたしは高速で落ち始めた。
岐路がいくつもあり、標識は次々とあらたな行先を示していた。
しかし、落ちる速度が速く、標識は読めないし、進路を変更することもできない。
そのまま身をゆだね、落ちていくしかなかった。
いつしか速度が落ち、標識の「プレゼント」という文字が読めた。
「プレゼント?行先がプレゼントなのかしら」
ふと前を見ると、わたしの前をすべっていた人たちが、
ラッピングされリボンをかけられた、「プレゼント」になっていた。
わたしは自分で自分を見ることができなかったけれど、
「わたしもプレゼントになったんだろうな~」
と思った。
少し気を失っていたように思う。
気づいたら、目の前に赤ん坊がいた。
両手でわたしのほっぺたを3回つねった。
つねってからぎゅーっと力いっぱい抱きしめた。
そして、ぶちゅ~とチューをした。
わたしの口は、ベットリと赤ん坊のよだれにまみれた。
そこで夢が終わった。
まんざら悪くない夢だ、と、思った。
※ どちらも創作ではなく、まんま「夢」です。盛っていません。(だから何?)
挿絵の作り方
プロンプト:It's a very scary and unrealistic world. All around them is a sea of fire except for the road. A mother is driving passenger car along with her toddler son. Her son is in her arms. The mother is driving and runs away at great speed. Her face contorts in fear. とても怖くて非現実的な世界。回りは火の海。母親が幼児を抱いて乗用車を運転。母親の顔は恐怖に歪み、猛スピードで逃げている。
プロンプト:In a terrifying and surreal world, a sea of fire rages outside the bullet train. Inside the train, a mother tightly hugs her toddler son as they ride safely together. The interior of the train is completely secure, protected from the flames outside. The mother feels relieved knowing they are safe inside, while the chaos remains only outside the train. 恐ろしく非現実的な世界。新幹線の外は火の海。電車内で母親が幼い息子をしっかりと抱きしめている。車内は安全。無事を知り安堵する。
プロンプト:It's a fantasy world. A young couple and a young child are flying in the sky. They are holding their hands together. Their feet aren't on the ground. The cityscape looks small far below.Please draw with art graphics. ファンタジーの世界です。若い夫婦と幼い子供が空を飛んでいます。はるか下に街並みが小さく見えます。
プロンプト:It's a fantasy world. There is a woman gets lost in a complex maze made of very high walls. ファンタジーの世界。非常に高い壁で作られた複雑な迷路で、女性が迷っています。
プロンプト:A child sliding down a long slide. 長い滑り台を滑り降りる子ども。
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