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育児日記から(1988年~)


10年間書きためた11冊の育児日記
10年間書きためた11冊の育児日記

1988年から1997年まで、10年間、育児日記を続けていた。 合計12冊。 「みんな、君たちをたくさんたくさん愛していたんだよと伝えたい」 「デジタルで残したい」 と思った。

デジタル化は想像以上に大変な作業で、計算してみたら、10年分でまるまる60日。。。かも?


…ちびちび続けます。


書きうつしていると、しあわせな気持ちになります。赤ちゃんの匂いを思い出し、赤ちゃんを抱いている夢を見ます。

住まいのこと

朋之君が生まれるので、1987年8月に引っ越してきました。 池雪小学校の近くで緑の多いアパートです。

 
朋之へ、田中豊さん、はま子さんより
ひいじじばばより(ページ下にテキストあり)

~病院で~

帝王切開 1988/2/1

入院して3日目。 心拍がハッとするほど遅くなり※、ナースコール。 あわただしく、ベッドごと運ばれ、急遽、「帝王切開」に。 産声を聴いて、涙が出た。 元気で、本当によかった! 摘出された彼は、処置のため、そのまま連れ去られた。 君はどんな顔なんだい? そんなママのため、パパが写真を現像してくれたよ。


※ 一過性の心拍数低下だったようです。


はじめまして! 1988/2/2

「授乳室に行きますか?」 「もちろん!」 午前11時前、安静室から車いすで移動。


看護婦さんに抱っこされてママのお膝に。 やっと会えたね!

じっくりしかもこんなに近くで。

顔の皮ふがひび割れてむけかかっていた。

でも、かわいい。


かわいい!

ずっとこのまま抱っこしていたい!


しかし現実は。

授乳が終わると、ゴロゴロと自室に連行された。 激痛をこらえてベッドへ。


1日ぶりの自室。 ロッカーの上は散乱。

ティッシュや時計はどこよ!?

くちびる、ガッサガサやん。

「すみません、リップ、取ってくださ~い」

ってナースコール?


できないわ~。

そもそもナースコールのボタンを探す動きが、痛くてできない。

術後やねんで? きのう、10センチも、何層も、切って縫ったんやで?


仕方ない。 Babyを思い出して、ムフフフとしのぐべし。

朋之へ、粕渕健三さん、博子さんより
じじばばより(下にテキストあり)

乳やりの戦 1988/2/3

朝9時。看護婦さんが蒸しタオルで身体を拭きに来てくれた。 極楽じゃ~。

「授乳に行きますか?」 と、お乳のマッサージをしてくれた。 授乳にはこの日4回、通った。 片道6分、痛いさ、そりゃ痛いけれど、エンヤコラ。 この日のノルマは1回20グラム。

3回目までは牛さんの乳で補ったが、4回目は26グラム出た!よっしゃ! 母子ともに不慣れのため、吸い付くまで一苦労。

お腹を空かせ、顔をまっかにさせて泣きわめいている。

口をあけて首を左右にブンブン振る。

うまくいかないので、ますます腹を立て、泣き声に力が入り、動きも激しくなる。

看護婦さんは忙しそうで、手が回らない。

見かねて、ベテランママが助けに来てくれた。

ありがとう!できた!


~ここまで病院にて~

 

~ここからおうち~


表情、おしゃべり

 1988/2/15

お風呂に入っているとき、お口をまるくすぼめて突き出し、目を細め、とても気持ちよさそうにみえる。 乳を飲んで満足したとき、まゆを思い切りつりあげておでこにしわを寄せ、目を細め、頭を後にのけぞる。

 1988/2/22 機嫌のいいとき、じっとママの目を見つめ、にこにこ笑うようになった。

 1988/3/2 腹ばいからひっくり返すと、気持ちよさそうに伸びをする。

その様子が、いっちょ前でかわいい。

 1988/3/7

・ママがお話したり歌ったりする間、ずっと目を見ている。 歌が終わると、満面笑みを浮かべ「あ~!」と、とんきょうな声を出す。

・このところよく、見つめ合っている。ママが目をそらしても、視線を戻すと目が合う。

ずっとママを見ていたの?

 1988/3/7(いびき3種)

1.ふんっ、ふんふんっ、ふんっ、ふんふんっ

2.ふがっふがー、ふがっふがー

3.ふごーふごっ、ふごーふごっ


変化?

【初まつげ】 

 1988/2/21

「まつげ、はえてきたね」 とパパ。

本当だ!いつの間に?かわいい!

【髪】

 1988/2/24

「急に髪が濃くなったんじゃない?」

と、パパ。


お風呂

【チームワークでお風呂(毎日)】

 1988/2/15

台所の流しにタライ。

パパが朋之をささえてお湯に入れる。

ママが洗う。

1~2分、お湯につかる。

片方がタオルでゲット。

くるんで居間へ。

手早くふき取り、服を着せる。


ママの熱、パパの風邪

【ママの熱】

 1988/2/24 身体がふらふらし、起き上がれない。 ワーワー泣いているし、どうしよう。 不安に思っていたら、横浜のおばあちゃんが来てくれた。 天の助け。 パパが呼んでくれたらしい。 あやし方が上手で、さすがだ。  1988/2/25 熱が下がらない。

授乳後、十分満足するまで、たっぷり抱っこするようにしたところ、ほとん

どメソメソせず、よく眠ったし、起きているときもニコニコしていた。

ママはまだまだ新米だけど、がんばるからね。

パパが帰ってきて

「一番はじめに何をしてほしい?」

と聞いてくれた。

いいパパだ!

はじめてパパひとりでお風呂に入れ、

「ずっとニコニコしていたよ」

って。自信をつけたみたい。

【パパの風邪】

 1988/3/6

・パパがめずらしく風邪をひき、熱も出た。こんな日に限って、こんな日だから?朋之は泣いてばかり。

・お風呂は、はじめてママだけで入れた。


おしっこ、うんち 

【おしっこ攻撃、うんち攻撃】  1988/2/28

おしめをかえているとき、しばしば「おしっこ攻撃」にあう。

病院の看護婦さんに

「すばやくちんちんを伏せる!」

と教わっているので、今のところ大きな被害はない。

被害が大きいのは「うんち」。

おむつ交換時、左手でおしりを持ち上げ、右手でティッシュを持っていた、そのときだ。

この「噴射」は避けようがなく、浴びたね~。

ハハハ。

【うんち】

 1988/3/14

ご機嫌でいるので気づけず、おむつ交換のとき、干からびたうんちを発見することがある。 気持ち悪くないのかなぁ。


悩殺

 1988/2/29

泣き声がかわいくなった。

アオー、アオーという甘ったれた声が入るようになった。

思わずパパと顔を見合わせ、にこにこ。

かわいい泣き声やしぐさは、大人を意識しているかのよう。

「いったい誰に教わったんだろうね」

と言うと

「病院で看護婦さんに教わってきたんだよね、朋之?」

とパパ。

 1988/3/14

・泣き声がますますかわいい。 「うーうん、うーうん」「あーぃ、あーぃ」「あっ、ああお~、ふーぅっ、あっふっ」。 ・一口飲んじゃ口から離し、一息おいて「アーン、アーン」と泣く。口に入れてやるとまた一口飲んで口から離し、「アーン、アーン」。これを何度もくり返す。 何の儀式なんだよ。かわいいやん。


お客さま

 1988/3/4 ・保健所の人が来てくださった。

・大家さんがお祝いを持ってきてくださった。

 1988/3/13

・横浜のおじいちゃんとおばあちゃんが来て、4人で東調布公園へ。

・入れ違いに、雪谷のおばあちゃんも来てくれた。

1か月健診 1988/3/9

朋之の1か月健診。

周りで他の赤ちゃんがギャーギャー泣き、アナウンスの声も大きく、朋之はびっくりしたような顔をしていた。

待合室で絵本を読んだ。

隣にいた2才の男の子に興味を持ち、ずっと見ていた。


1.血液検査 かかとに針を挿して血を取る。

「泣きますか?」

と聞くと

「泣きますよ~」

と看護婦さん。

胸がキューンとなった。

すぐに泣きやみ、安堵。


2.診察

診察では心配ごとをあれこれ、聞くことができた。

「禿げてしまったのですが」

「生えますよ~」

「肌にブツブツが」

「きれいな方ですよ~。クスリ、出しておきますね」


寝かせるのが大変です、と、相談した。

「あれこれ手を尽くせど、いつまでも泣いている。

やっと寝たと思っても、ふとんにおろすと起きて泣く。

成功しても、30分後に目を覚まして泣くんですよ」

すると、

「かまってあげてください。できませんか?」

と。

はっとした。

「寝かせる技を習得し、時間を作りたい!」

とママは思っていたんだね。

時間をたくさん、たくさんかけて、かまってあげるのが、ママの仕事なんだね。


帰りのタクシーで、運転手さんが、 「自分の子を3人、ボクが取り上げたんですよ」

と。びっくり。 楽しく話をしているうちに、あっという間に家に着いた。

朋之は車にゆられると、グースカ眠るのだが、タクシーの中でも眠っていた。

おもちゃ

朋之のはじめてのおもちゃ(クレヨン)

 1988/3/14 ・はじめてのおもちゃ。 50グラムもあるガラガラを振り回して音を鳴らす。にこりともせずに。

・おさがりでいただいたオルゴールメリーをあきずに見ている。

音に合わせて踊っているのか?手や足を盛んにバタバタ動かし、時々すっとんきょうに「ああ!」と叫んだりする。


ひとしきり泣いて、おっぱい飲んでネンネして

 1988/2/16

30分もたたないうちに、再び乳を欲しがって泣き、乳をあげてもまたしばらくすると泣く。  1988/2/17

昨日と同様。しまいには、よくこんな声が!と思うほどの大声で泣きわめく。 パパとママはちょっぴりくたびれた。

 1988/2/18

今日はうって変わっておだやか。抱っこしていても、リラックスしているのを感じる。 それから。ママの目をしっかりと見つめるようになった、ような気がする。  1988/2/19

3時間おきの授乳以外は、ほとんど眠っているか、ひとりで周りを見たりしておとなしくしっている。3時間たつとメソメソ泣きだすが、そのまま放置しない限り大声で泣くことはない。夜中もママが起きるまでちっちゃい声でメソメソ泣いている。

 1988/2/20 昨日はこの日記をつけたあと、PM2時からPM11時までずっとぐずっていた。 雪谷のおばあちゃんに相談したところ、 「かんの虫だから虫封じをしなくてはいけない」 とのこと。ありがとう。そういう方法もあるんだね。  1988/2/20 だっこひもが届いた。 試したところ、2回中2回、ぐずりかけていた朋之が気持ちよさそうに眠った。 NICE!

 1988/2/23

泣いているとき、いつもママは心配そうに見ていたかもしれない。

試しにとびっきりの笑顔を見せたら泣くのをやめた。たまたま?

 1988/2/27

おっぱいを飲む前と飲んだあとは別人のようだ。

飲む前は、目をキッと開き、口をあけて、ハァハァ言いながら、左右に激しく首を振って乳を探す。目的が瞬時に達成しないと、顔をまっかにして泣きわめく。

飲み終わると、満ち足りた表情で目を細め、まゆを上げる。立ち抱っこしてゆすっていると眠ってしまう。

 1988/2/28

あやして寝かしつけても、ふとんにおろして少しすると起きてしまい、メソメソする。 ”抱っこしてあやして寝かしておろして”、の繰り返し。  1988/3/1

朝からずっとママのおひざ。寝るのもおひざ。 何度もふとんに寝かそうとしたが、起きてメソメソ。またおひざ。

 1988/3/7

泣いても、前のように胸がキューンと痛くなったり、オロオロ心配することはなくなった。「待っててね」って待たせられる心のゆとりができてきたかも?

 1988/3/14

・夜中の授乳は、母子ともに半分眠っている。こっくん、こっくんが止まり、眠ってしまっていたら、ほっぺをツンツン。再び、ぴくぴく飲む。ほっぺをつついても飲まなくなったら、10分ゲップをさせる。ゲップの間は、母子とも眠りこけている。ママがハッと気づき、時計を確認し、ふとんに寝かせる。昼間と違い、寝かすのに失敗することは一度もない。ゴーゴーいびきをかいて眠る。

・7~8時間ぶっとうしで眠ることがある。

・昼間の眠りは浅く、定期的に目が覚めて、メソメソ泣く。放置してもそのまま眠ることが多いが、泣きやまないときは、トントン、トントンと軽くたたいてやる。それでもダメなときは、抱っこして背中をトントン。 ・大泣きしているときは、お乳に見向きもしない。落ちついたらお乳をこくこく少しだけ飲み、飲みながらスース―眠る。

・おなかはいっぱいなのに寝つけないようなとき、こぶしを「ちゅぱっ、ちゅぱっ」としゃぶるようになった。こぶしは時々ふいてやらないとくさい。 ・「ウィーンッ」とメソをかきながら、寝つくまで盛んに首を左右に変える。


外出

 1988/3/3

はじめての外出。 タクシーで、ママの1か月健診だ。

いろいろドキドキしたが、出先では思ったほど泣かなかったし、夜はぐっすり眠ってくれて、一安心。

 1988/3/12

はじめてのお散歩。 パパと3人。いいお天気であたたかく、まぶしそうに眼を細めていた。


東調布公園

歩いて10分くらいの御用達の公園。

運動能力

 1988/2/22 蹴る力がすごく強い。

 1988/3/4 片足の太ももにまたがらせると、両足を踏ん張って、わずかの間、お尻をもちあげる。足の力が強い。


はじめての〇〇

 1988/3/12

・はじめての果汁(100%りんご)

・はじめての大きいお風呂。パパと。


写真

 1988/3/5

写真を撮った。申し分なくかわいいのだが、残念なことにおでこの上が禿げ上がっている。


図書館の本

 1988/2/20

パパが図書館で赤ちゃんの本を6冊、借りてきてくれた。 朋之のことが色々わかって楽しい。 パパとふたりで読んだ。

 1988/3/5

パパがまた図書館で本を借りてきてくれた。朋之との遊び方の本もあって、楽しそう。

 

(以下、編集せずにひたすら入力し続ける?)


 1988/3/17~19

【左手の発見】

自分の左手に気づいた。

パパのひざの上で固く握った左手をガン見。

そのあと、今度はママの服をつかんだ左手を見つけた。

手を上下に動かし、トレーナーが上下に動くのを観察。

ベッドにあおむけになっているとき、左手にガラガラを持たせたところ、振りながらじっとながめていた。

まだ「右手」には気づいていない。

 1988/3/20

左手への愛着は深まり、見つめながら顔に近づけてより目になったり、近づけすぎておでこにぶつけたり。

1988/3/17~19

・川の字で寝ていたが、夜もベッドで寝るように。

ふすま一枚へだてているので、いびきの音量がへっていい具合。

はじめのころは、いびきが聞こえなくなると心配で、見にいった。

・泣きながら足をバタバタさせて、ベッドの柵に突き当たるまで前進するようになった。

・乳を飲みながら、キョロキョロ。お腹がよくなってくると、中断してキョロキョロに専念。

パパのおひざで、斜め後ろ、1メートル離れたママの目をハントした。

遠くまで見えるようになったかな。

・乳にありつくまでは、腹を減らした野獣。息づかいは荒く、目はカッと見開く。口を大きく開き、こきざみに首をふる。すいつくと、グッキュン、グッキュンと力強くすい始める。ホッペタは、ふくらんだりへこんだり。

生えかわりの髪はこんな感じ

・生えかわりの髪の毛が3ミリくらい、均一に伸びた。ビロードのような肌触り。元の毛もまばらに残っている。(絵はちょっとオーバーかな?)

 1988/3/20

横浜のおじいちゃんの家で、ひいおじいちゃんとひいおばあちゃんと初対面。

「素直ないいお子さんだ」

「ハンサムになるよ」

とほめていただいた。

7人で夜まで楽しく過ごした。

朋之は大声でのお話はしなかったけれど、緊張した様子はなく、大人たちが話をする中、お昼寝もぐっすり。

 1889/3/21~28

・明け方、かなり強い地震があった。怖がっているママをまたいで、パパが朋之を守った。パパは頼もしいよ。

・口にあぶくをためているなぁと思っていたら、よだれをたらすようになった。そろそろ前かけがいるかな。

・舌をベロベロ、右に左に、くるりんこと上手に動かしている。

・オルゴールメリーを気に入っている。ごきげんに笑ったり、話しかけたり、手足をバタバタしたり。お腹がすいて泣くときも、オルゴールメリーに向かって泣いている。ちょっぴりしっと。 

・連続睡眠新記録。10時間。おむつ交換、授乳ナシ。

 1889/3/27

・パパが朋之をおんぶして、こもりっぱなしのママを、外に連れ出してくれた。気分が晴れた。ママが元気になって、暖かくなったら、毎日外に出たいな。

 1889/3/29

・連続睡眠記録更新。14時間。おしっこのみだったが、交換すべきか悩んだ。

・おむつを替えるとき、両足をのびのびと真上に伸ばしたり、ぴょんぴょん蹴ったりするので、時間がかかる。

・お寝ぐずりで泣いているとき、おむつを取ったら一瞬泣きやんだ。

身体をくねくねっとさせて、おしっこ。

し終えたらまた泣きだした。

うっかり攻撃を受けた。

 1889/4/3

・横浜のおじいちゃんが車で来て、近くのファミレスでランチ。そのあと東調布公園へ。

・育児の本をたくさん読む理由は「こうしなくてはいけません」という知識を得るためではない。「こうしなくてもだいじょうぶですよ」という知識をたくさん身につけたいからだ。

ある本には、「赤ちゃんは風邪をひくと肺炎になりやすい」とドキっとするようなことが書いてあるけれど、別の本には「死ぬようなことはないので、必要以上に心配することはありません」とある。また離乳食にしても、「みかんをガーゼにくるんでしぼる」とあるものや、「茶こしでしぼれば簡単」と教えてくれる本もある。後者の本には、母親が手間暇かけすぎると、何とか食べさせねばという焦りが伝わり、食べなくなる。簡単に考え、簡単に作れる方法を考えましょう、と。数を読めば読むほど、自分に一番しっくりあう方法や考え方にめぐりあうことができる。育児に自信もつく。

・グレープフルーツをスプーンで汁だけしぼって、口の中へ。

何も言わずに変な顔をしてじっとしている。飲み込んでから、肩から上、びくびくっと大きく震わせ、のけぞった。

何度試しても、口をちゃんとあけ、飲み込み、のけぞる。

はじめての酸っぱい味。

「もうやめとけよ」と言いたげなパパを横目に、6さじ投入したママなのだ。

・寝ながらまさかの大きいおなら。これが外だったら、疑われるのはママだよ。

 1889/4/4

指をしゃぶる。

本に「やめさせる必要はない」「4~5才くらいまでにしなくなれば、歯にも影響がない」「自然に他のことに興味を持ち、やめてしまう」などとある。問題なしだね。

・変わらず左手をながめる。最近は指を動かす。

 1988/4/4 さやの中にきちんと並ぶお豆のように、ぷっくりぷっくり光っているよ(足の指) パパが、「はちきれそうにパンパンで、針でつつくとパーンって割れそう」と笑っていました。

足の指(えんぴつデッサン)

 1889/4/5

お昼寝のあとのタオルを見たら、口のあたる部分に血を薄めたような色のものがついていた。お乳をよく飲むし、機嫌がよい。その次の日もついていたので、パパと相談し、明日の朝病院に行くことにした。翌日はあいにくの雪。でも、徒歩3分の小児科まで、必死に歩いた。転んだら大変。おじいちゃまの先生は、「まっかやまっ茶なら血液検査をするが、それくらいの色なら心配ない」「胆汁が薄まって出たりすることもある」と。口の中のキズの有無や、はだかんぼも見てくれ、聴診器をあててくれた。安心した。

・「首がしっかりしてきたね」と3月20日、ひいおばあちゃん。4月10日、雪谷のおばあちゃんにも言われた。さすがだ。

実はこのママは、少しずつの変化には気づかなかったりする。

・盛んに運動をする。首がだいぶ上がるようになり、足もかなり上がる。

パパが「背筋が強いね」と。

・朝起きてしばらく、乳も飲まずにご機嫌でひとり遊びをしている。

朝食の支度をし、ママが食べ終わるころ、腹ペコに気づいて泣き出す。

 1988/4/11

・横浜おばあちゃんが京都でお人形を買ってきてくれた。

「朋ちゃんに似てるよ」

って。

・よだれがだいぶ出るようになった。

・下くちびるを上くちびるの下につっこんで勢いよく出すと、チュッという音が出る。

気に入って、「チュッ、チュッ、チュッ、チュッ」と鳴らしている。

・お乳を飲む前、ハッハッハッハッと息をし、手をバタバタふる。

・お乳の途中で飲みやめて、伸びをしたり、キョロキョロしたり、左手さんに話しかけたりする。そのうちまたお乳のことを思い出し、ママの目を見て、高く細くか弱く悲しげに「あぁう~」。

・乳を飲むときや、だっこのとき、服やタオルをつかむ。

・乳を飲み終わり、おねむになってくると、目をこすり、甘え声を出す。

・抱っこしているとき、ママのトレーナーの胸に印刷された文字を、むずかしげな顔つきで見ていた。右から左へ。左から右へ。文字をなぞるように何度も見る。ときどきママを見て、再び文字に熱中。

文字は白地にオレンジ色で、「Act naturally」と書いてあるのよ。

今度きれいな色の絵本を借りてきてもらおう。きっと好きだね。

 1998/4/12

右手に気づいたかも。

 1988/4/18

・朋之はうれしそうに大きく口をまんまるにあけ、舌を少しだし、顔中でほほ笑む。

小さくハハッと声を出すときもある。とてもとてもしあわせそう。

見ていると、みんながとても楽しくなる。

・肉づきがよく、足も手もぷくぷく。わたぼこりは、以前より手のひらに握られていたが、このごろは、手首にもはさまっている。

・顔の表情、声の表情、手足の表情、いずれも豊かになってきた。音域が広く、歌うようにお話しする。手足の動きが活発で、足をぴょんぴょんすると、ベッドがズシーンと響く。

手の表情がかわいらしく、お話をしながら一緒に手を動かして、いっしょうけんめい何かを伝えているようにみえます。最近のお気に入りのポーズは、左手がななめ上。右手で自分の服をつかむ。

・鏡の前で、前はママの顔ばかり見ていたが、「赤ちゃんの顔」を発見。

照れるように、ニコっと笑う。

鏡の前で、ホッペタやおでこをツンツンつつくと、

「この赤ちゃんはボクなのか?」

とうすうす気づくかな~、どうかな~。

・1日1回、お寝ぐずりで大泣きするが、それ以外はほとんど泣かなくなった。

 1988/4/28

・日々の成長が著しく、「このごろは」ではなく「きょうは」と書くべき?ということもしばしば。

・リースのベビーカーが来たので、遠くまでお出かけできるようになった。

3日前、パパと一緒に雪谷のおばあちゃんの家までお散歩。(はじめて行ったのよ)

いとこの多美ちゃんと初対面のごあいさつ。

2日前は、東調布公園へ行った。そこで、お腹を空かして泣く→乳を飲む→寝ぐずりで公園中にとどろく大声で泣く→ぐっすり眠る、のフルコースを成しとげた。

・お散歩は楽しい。陽気がよく、春の花がたくさん。新芽がつやつや。

 1988/4/29

・お寝ぐずりに、参っていた。顔をまっかにし、ママの目を見て訴えるように泣き叫ぶ。肩にかつぎ、行ったり来たりゆすったり。そんなことが1日に何度も、何日も続き、とうとうGive up!

「かわいい朋之のことが憎らしくなっては大変!」

そう思い、心を鬼にして放置してみた。

5分ほど大泣きをしたあと、クスンクスンと少し泣き、泣き始めてから10分ほどでぐっすり。なあんだ。こっちの方が早いじゃない。今後もうまくいくかどうかはケセラセラ。

・右手にはっきり気づき、右手さんのこともながめるようになった。

・ベッドの柵をしっかり握り、つかんだり離したり。

・口の中に握ったこぶしをぐいぐいねじこもうとする。あと少しで全部入りそう。

・足の裏をママが手のひらで押すと、負けずに踏ん張る。相当の力だ。

雪谷のおばあちゃんが口ぐせのように「この子は早く歩くようになるよ」と。

・台の上に本を乗せていたら、おひざの上からぴょんぴょん蹴って、本が動くことに気づいた。それが楽しくて、何度も何度も。

・足の指が自由に動くようになり、お風呂のときに指の間の綿くずを取りやすくなった。

・おふろで両足が自由に動く態勢にしてやると、いろいろな動きをし、それをじっと見ている。

・両手両足の動きは、てんでんばらばら。勝手にそれぞれ自分の意志で動いているかのよう。たとえば、左手でガラガラを口に運び、右手で服の胸のところをつかみ、右足を強くけり、左足を太ももにひきよせる、という動作を同時にする。

・ガラガラを落とし「フェーン」と叫ぶ。取ってやると黙る。

・ガラガラを左耳の近くで鳴らすと、首を左に向け、右耳の近くで鳴らすと右に向ける。右、左、右、左と鳴らすと、親はおもしろい。

・ママは両手首にいつもサロンパスを貼っている。

・口ひげ(うぶ毛)が生えた。

 1988/5/1

・寝相が悪い。かけぶとんは足の方にまるまって、シャツの片そではぬげている。横に寝かせても朝は縦。

・先輩ママの話を参考に、お寝ぐずりとわかったら、ふとんに寝かせ、どんなに泣いてもがまんすることに。計ってみたら、眠るまで1分~15分。朋之も機嫌がよい。ママも助かる。

・4月まで3カ月間、布でがんばったが、5月から紙おむつに変更。理由は、1.完全母乳のためうんちの回数が多く、そのほとんど下痢。洗濯が大変。2.ママの手首が手根管症候群という病気になり、手首を使わないようにと言われた。3.おむつの洗濯=親の愛情ではない。4.ママの人件費を考慮すれば、経済的にも紙おむつに軍配があがる。5.おむつをはずすのが遅れるという説もあるが、関係ないという説もある。6.つけはずしが簡単。

(おむつをお祝いにくださった川口のおばさん、ごめんなさい!)

 1988/5/6

・2カ月年上(月上?)のお友だちが遊びにきたとき、お昼ご飯のクリームシチューを食べさせていた。朋之にも食べさせてみたところ、うれしそうにパクパク。

・たまごボーロ、ヨーグルト、トマトなど、口に入れればなんでもいけそう。

 1988/5/8

・最近おっぱいで泣くことはない。

突然「アァ!」「ヒャア!」などと叫び、手足をばたつかせる。口角を指でつつくと、その指をくわえようとするので、お腹が空いたのだな、とわかる。放っておくと、指をチュッチュッしゃぶりはじめる。

抱っこして準備。準備は、朋之の首にタオルを巻く。これは、口から離れたときに、乳が噴射し、水浸しになることを防ぐためだ。

・用意している間、朋之は息を荒げ、ハッハッハッ。待ちくたびれると「ヒャア!」と甲高い声で催促。準備ができ、いよいよというときに、あせる余り、首の周りのタオルにすいついたり指を口に入れたり。ママは笑いをこらえて口からタオルや指を出す。

はじめの5分はわき目もふらず、こっくんこっくん。ママの脇腹に回っている片方の手でしっかりとママの服をつかんでいる。前の方の手は、ママの指をつかんだり、自分の耳を押さえたり、前後に動かしたり。耳の後ろから顔にそって、ママの胸元へ振り下ろす。また元に戻してくりかえし。

5分たち、乳を変えると、遊びが入り、一口飲んじゃ、「アァ!」と話しかけてくる。朝の忙しいときは、ひざから降ろし、赤ちゃん椅子で勝手に遊ばせておく。

・「ヒャア!」と催促しては少し飲み、また遊び、少しして「ヒャア!」と叫ぶ。 ママをなんだと思っているんだい?呼べば応える歩くミルクタンクかい?

【ママの考えた遊び】

・あおむけにねんね。ママは足元に座り、手をとって「おっこ」と言いながらそっと起こす。

もう一度そっと「ねんね」と言いながらねかせる。「おっこ」のとき、ママの笑顔とちかづき、喜ぶ。「いないいないばあ」のような感じかな。

・上と同じ態勢で。

ママは2本の手でチョキ(ピース)を作り、それを足に見立てる。

右手を左足に、左手を右足に。

「位置について、用意、ドン!」の掛け声で、走り出し、つま先、もも、おなか、胸、ほっぺた、最後に頭に到着して「ゴール!」。

「位置について」を言うときは、思いっきりマジメな顔で。

「ドン!」で楽しく笑いながら、「タタタタタ」とかけあがる。

朋之は「位置について」で、一緒にまじめな顔をしているが、次に何が起こるか知っているので、「ワクワク」している。「ドン!」で笑顔になり、走り出すと「ハハ!」と笑う。胸のところがくすぐったいらしく、大喜びで「ハハハハハッ」と笑う。

・その他、いろいろ、毎日新しい遊びを開発中。あやしがいができたので、一緒に遊ぶのが楽しい。

 1988/5/14

・しゃっくりをほとんどしなくなった。

・右手と左手をからませていた。以降、格好のオモチャになっている。左足と右足をすり合わせたり、片足ずつ蹴ったり伸ばしたりしながら、それをじっと見ている。ベビーバスにおしずみしているときなど、足の「オモチャ」に専念している。お尻を底につけ、足をお湯から出して、左右交互に曲げたり伸ばしたり。シンクロナイズドスイミングみたい。

 1988/5/18

左手で左足をつかみ、しばらく持っていた。

 1988/5/19

・おふろではじめてニコっと笑った。今までは緊張していたの?

・右耳を右手で、左耳を左手で、ペコペコ押さえて遊ぶ。

・口の中に手あたり次第なんでも入れるようになった。右手と左手をいっぺんに入れようとしたりする。何もないと着ている服をひっぱって入れるので、胸や肩のあたりがいつも湿っている。

・笑顔いろいろ。くすぐったいときは、口を大きくあけてお目々をつぶり、ハハハッと笑う。にこにこしているママの顔を見つけると、うれしそうにゆっくり「にこ~~~っ」とほほえむ。

・言葉が少しわかるようで、「あ!わかったよ。それボク知ってる」と言いたげな様子で目をくりくり動かし、にたっと笑う。

・「言葉あそび」をしている。図書館から借りてきた本を応用したものだ。顔に触れながら「お目々」、「お鼻」エトセトラ。同様に、朋之の手でママのお顔を触らせて、「お目々」、「お鼻」。鏡を見ながらも、同じく、「お目々」、「お鼻」。毎日しつこくやっている。

お人形や写真でやると、ママの顔を見て、うれしそうにニコっとする。

【パパ】

・朋のねんねのまねをする。

まず、うつぶせになり、手をまげて上に。

ふとんに強く押しつけながら、左右に首を振る。

ひとしきり振り終わったら、首をいずれかに向け、人さし指と中指の2本をくわえこみ、チュパチュパ吸う。

指をキュッキュッとピストン運動する。

しばらくして、「ふん、ふんふん、ふん、ふんふん」といういびきの音がチュパチュパの音に加わる。(眠った!)

パパは朋のまねっこが上手。

・パパはよく、

「朋たんはすごい!」

と言う。

何がすごいかというと、とにかくすごいのだ。

パパとママはいつも朋に感心しきっているのだよ。

・「朋は新品だからまだどこにもガタが来ていないけれど、そのかわり、あたりもでていないから、動きがぎこちない。パーツがボディになじんでいない」

これもパパの評。

本当にその通り。エンジニアのパパらしい評価だ。

 1988/5/28

・松石のおばあちゃんが久しぶりに来てくれた。朋之はとてもうれしそうだった。おばあちゃんが育てたいちごを喜んで食べ、次にうちにあったメロンを食べたところ、火のついたように泣き出した。

乳をくわえたとたん大泣き。指もしゃぶったとたん大泣き。メロンが原因で口の中が痛くなったようだ。

抱っこしておばあちゃんと一緒に公園まで歩いた。

夜8時。シーンとした公園は涼しくて気持ちがよく、朋之はニコニコ笑うまでになった。指を口の中に入れ、変な顔をしたが、もう泣かなかった。乳もたくさん飲んだ。

・おばあちゃんは、動転していて「医者に行ってみるか」「薬をつけよう」「乳を飲ませてみて」「お湯を飲ませてみて」などと大あわて。「足がガクガクする」「夜、心配で眠れなくなる」などと言って、まっさお。公園でたくさん乳を飲んでいるのを見たのに、帰ってきて「また飲ませてみて」と言い、おばあちゃんの家から電話で「だいじょうぶか」って。朋之に「ごめんね、ごめんね」ってあやまりっぱなし。

おばあちゃんは朋之のことが大好きだから、心配で仕方なかったんだね。パパがいなかったから余計だね。

・大けがや大病をしないよう、細心の注意を払います。痛がっていたり、苦しんでいたりしら、できるかぎりの精一杯をつくす。でも、少しのけが、少しの病気は気にしない。

けがを恐れて何もできない子に育つ方がママは残念。絶対安全な世界に閉じ込めてしまうことはしたくない。

君は大けがをするかもしれない。想像するだけで、胸がとても痛くなる。

けれど、けれど、あえて、ママは君を冒険させたい。自分自身で痛い目にあいながら、広い未知の世界へ飛び込んでいく力を培ってやりたい。

ママはドーン!と構えて君を守る。台地のような母でありたい。

おばあちゃんの「オロオロ」に負けないぞ。

メロンくらいで死ぬものか!(リンク先の内容は、諸説の変化によって変化するかも)

 1988/6/22


ママポエム

  • 小さなため息に香る乳のにほひ ひとみを閉じるやはらかなしぐさ 満面のほほ笑み

  • 春の萌黄のように たよりなげで でもたくましい あなたの命 ここに今 生まれたばかりの新しい命 きらきらの命

  • 小さなからだを この胸に抱く あたたかく やわらかい 手が足が首がひとみが 動いている 息づかいが聞こえる 力強いいのちが わたしにひびく 君は生きているんだね


以下、育児日記からスキャンした画像一式

ひいじじ、ひいばば、じじ、ばばより

昭和63年3月20日、初めて朋之ちゃんと対面した。

朋ちゃんはお母さんのお腹の中にいつまでもいて皆が心配してひいじいちゃんの家にもあちこちから、まだかまだかと電話の問い合わせがあった。そのうちあなたのお母さんは虎ノ門病院に入院して帝王切開であなたが生まれた。本当に長いことがんばったものですね。

朋ちゃんに会いに行きたいと思ったらなかなか都合がつかず遅くなっていたが、お母さんから写真を送っていただき、元気な様子がわかりうれしかった。あなたのおうちへうかがうつもりだったが、粕渕のおじいちゃんの方へ来るとのことで、今日はひいじじばばがこちらへおじゃまし、朋ちゃんをだっこすることができた。

生まれて間もないのに、じっと顔を見つめてくれ、笑う顔も見せてくれた。どうかすくすくと大きくなってください。

あなたのひいじじ 田中豊 79歳


朋之ちゃん、49日ぶりの対面ごめんなさいね。早速来なくてはいけないのにね。

おふたりともきれいな父母。君もきっと美男子になりますよ。おふたりのうれしそうな態度を見ているとこちらまでうれしくなります。

素直なよいお子さんになることを受け合います。

朋ちゃん、元気に育ってくださいね。

笑って下すってありがとう。

63年3月20日ヒイババ(田中はま子さん)


朋之君、出生おめでとう。おじいちゃんに直系の男子が誕生してすごく嬉しい。

君のお母さんが卒業する時、校長先生が贈った言葉が長男たる君にふさわしいので書きたい。

「一源三流」といって人間の身体から流れる三つの流れを大事にということ。即ち、「家族の為には汗を流し、友達の為には涙を流し、社会正義のためには血を流す」ということだ。

自分のことしか考えない勝手きままな人間が多い中で、周りの人のことを思いやれる心やさしい人間に成長してほしい。おじいちゃんは君が成人式を迎えるまでは見守りたいと思う。

健三記


朋ちゃん、朋ちゃん、朋之くん

元気に生まれてよかったね。

お母さんのお腹の中は居ごこちがよかったのかな。

おばあちゃんはお仕事をしているので、なかなか朋ちゃんに会いにこれなくてごめんね。

朋ちゃんが大きくなったらいっしょに遊んだりできるようにいつまでも元気でいられるようにしますね。

ピアノやエレクトーンも教えてあげるから横浜のお家まで来てね。(粕渕博子さん)



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