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放たれし野犬


野犬は野に放たれた
野犬は野に放たれた

高校のとき。 ゼロから、オリジナルの人生を築きはじめた。


思えばラッキーだったかもしれない。

いい子症候群にならずに済んだのだから。


野犬のように、わたしは自由。

誰もわたしを縛ることができない。


敷かれたレールはない。

道なき道を、気ままに走る。

他の人がそうするからとか、普通そうするからとか、それが何?

人の意見は聞く。 「ダメなの?なんで?どうして?」 と、子どものように、しつこく聞く。 なるほど!、と落とし込みたいので、ちゃんと聞く。 聞いて、考えて、決める。


レールを敷かれるのは、子どもの頃だけでたくさん。 野犬なので、すまんね。

 

毒親


毒親もいろいろあるようだが、こんな親だった。

子どもを支配下に置く独裁者。 完璧を強要し、暴言や暴力によって統治する、恐怖政治。

「でも、火力と習いました」 と言ったところ、

「バカ者!発電は水力が一番だ!」(鉄拳) 意見を述べてはいけない。 涙を流してはいけない。 微動だにせず、手はおひざ。 右頬を打たれたらこう言う。

「どうぞ左も打ってください」。

絶対に褒めない。

「オール5に満たないではないか!(4や3があるじゃないか!)」(鉄拳)

「お前のようなバカ。恥ずかしくて学校参観になど行けるか!」(暴言)

「またお前か」「どうせお前だろう」(暴言)

もう一方もフォローはしない。

「同じに育てているのに(殴られるのはあんただけ)。あんたがバカ」

「あんたのせいでわたしまで(とばっちりを受ける)」


子を正しく導くのが親の責務である。 そんな強固な信念のもと。 責任感の強い真面目な人だったので、できうる限りの手をつくした。 殴る蹴る罵るはもちろんのこと。 罵ったときの反応が弱かったら工夫し、磨きを加えた。 形相、どすの利かせ方、急所を的確に撃ち抜く言葉の選び方。 銀行員だったとき、やくざを追い返して出世したらしいがさもありなん。

外遊び禁止。

部活禁止。 ずっと机の前に座っているよう命じられた。


勉強はしなかった。

教科書を開くと吐きそうになった。

監視されていなかったのに、いつも机の前にいた。

親が正しく、悪いのはわたし。 わたしさえいなければ、みんなしあわせ。 洗脳の効き目あらたか。 中学のときに自殺未遂。


遅ればせながら、高校のとき、やっと気づいた。 大爆発した。 とてつもなく大きな噴火。


それが原点。

わたしの生まれた日。


毒親は罪なのか


ふたりとも、正しいと信じたことを貫いた。

手を抜いたり、あきらめたりすることはなかった。

当時は理解されにくい発達障害があり、難しい子どもだったろうと思うが、それでも、愛そうと努力していた。

しかも、衣食住を適切かつ十分に与えていた。 この上、何が不足と言うのだろう。


神がいたとして。 神は、

懸命に育てようとしたこのふたりを、お許しになるだろうと思う。

わざとじゃない。

悪意はない。

正しいと信じたことが、大間違いだっただけだ。


癒えることのない心から血が流れる。

やるせないけれど、糠に釘。 ふたりは糠だ。 今わの際で 「娘、孫、ひ孫に恵まれて、いい人生だった。いい仕事をした」 とほほ笑むのだろう。 わたしもにっこりほほえみ、 かつてされたように、見えない部位をつねりあげてやろう。 わたしがそう仕込まれたように、顔色を変えることなく耐えるべし。 この妄想の方が、はるかに健全だ!健全だ!健全だ!

 

わたしの軌跡

  1. 暗晦(あんかい)の日々

  2. 大爆発(高校生)

  3. 自分を肯定

  4. 両親を肯定(今、ココ!)

  5. つねらずに、笑顔で見送る!(次のステップ)

 

毒親暴露本


暴露本が数多く出回っている。

「毒親からひどい目にあいました」

的な本だ。

気持ちはわかる。

わたしも同じこと(暴露)をしている。


表現することで、心の傷が多少、癒されることだろう。

気持ちの整理にもなるだろう。

でも、どうなんだろう。


子どもの側からの一方的な言い分をうのみにしてよいのだろうか。

親の言い分はどうなのだろう。 わが毒親の言い分。

姉妹のうち、姉の方は、謎の異物で、対処不能。

妹の方はうまく育っているので、子育て方法に間違いはないはず。

「悪いのはおまえで、自分たちに非はない」

はっきりそう言っていた。 (これで両者の言い分が出そろって公平ということになるのか?…ならんな、スマン!)

姉の方に関して、ふたりの能力では、理解も対応も無理だったろう。

毒親と暴露される覚えはない。 暴露も何も、そもそも毒親だなど、思いもよらない、かもしれない。


毒親っぷりを暴露して申し訳ない。

ごめんなさい。 そこは謝る。


ふたりにはかわいいところも、自慢できる要素も、たくさんある。

ふたりを中心としたホームページに、毎年、笑顔あふれる写真を載せている。

わたしなりに努力している。

心から血を流しながら、血は流れるさ、そりゃ流れるさ、でも。


めちゃくちゃ憎たらしいけれど。 愛している。 葛藤しながら、本件に関して、演算処理しようとしているのだよ。

 

ドラマの中の毒親

2023年4月26日

2023年3月~Amazon Prime Videoにて配信中の「エンジェルフライト-国際霊柩送還士-」。

その「エピソード(1~)6」で、高木塔子(草刈民代)の毒親っぷりが描かれている。

えぐい事象の羅列とともに、塔子の心情もきめ細やかに表現されている。

視聴者は「相当な毒親だな」と眉をひそめるとともに、塔子に対して共感する。

娘の凛子(松本穂香)は、はじめ、塔子を全力で拒絶していた。

しかし否定したところで、圧倒的な存在感で、塔子は凛子の中にいる。

塔子の死後、真実を知るにつれ、凛子の心は、少しづつやわらかくなっていく。

塔子を受け入れるということは、凛子にとって、自分自身を許すことにも繋がる。


毒親と子の関係についてあらためて考える、よい題材だと思った。

塔子は「子を愛せない」と言うが、その行動には愛があふれていた。

毒ではなく愛をテーマにしている点がよかった。

泣いた。

 

父と母


昭和7年、7人兄弟の3男として生まれる。 3歳のとき、子の授からぬ叔父の家に養子に出され、満州に渡る。 叔父は満州で呉服屋が繁盛。使用人を何人も雇い、裕福だった。 叔母からは、関心を持たれることも、愛されることもなかった。 運動会は、周りが家族揃って楽し気な中、使用人と2人で弁当を食べた。 昭和20年。終戦ですべてを失い、着の身着のまま日本へ。 自力で学費を工面し、大学を卒業。 公営銀行(中小企業金融公庫。現、株式会社日本政策金融公庫。Wikipediaリンク)にて約40年。 支店長、本店役員などを歴任。 ダンディでハンサム。 某支店長時代に訪ねた際の帰り、タクシーを拾い、運転手に「〇〇駅まで」とお札を渡し、私を乗せるまでの一連の動作に、「かっけぇ~」としびれた。


昭和12年、7人兄弟の長子として生まれる。 学生時代、放課後に音楽室に通い、ピアノを弾いていた。 結婚後、エレクトーン講師の資格を取得。 増減などあるかもしれないが、名刺の肩書は以下。

  • 公益財団法人 音楽文化創造

  • 音楽ネットかながわ 生涯学習音楽指導員

  • 音楽療育鍵盤指導研究ネットワーク会員

自立、自活の道を模索する中、編み物や刺しゅうを教えていた時期もあった。 好奇心旺盛で、チャレンジ欲は今だ健在。 熱があろうが、どこかが痛かろうが仕事に穴を空けない。 「胃に穴、開いていたようですが、もう塞がってますね。気づきませんでしたかー?」

と医者にびっくりされるツワモノ。

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