2024年9月26日追記
これを書いた当時と「今」では状況が変わっている。
「ねぇ、昨夜の言い争い、原因は何だったんだろう?」
と、私たちは夫婦で振り返ってきた。
結論が出ない時は、カウンセリングで取り上げるテーマとして追加した。
そうして、何度も夫婦カウンセリングを受け続けた。
やがて、ふたりの間でトラブルが生じることがなくなり、カウンセリングで話し合うテーマも消えていった。
昨日よりも明日よりも、「今」が一番幸せ。
「子守歌」はもう何か月も歌っていない。
人間に似た生き物
2022年11月24日
ねぇ自分の言動のすべてが不正解だったら?
それがどれほど不安で怖いか想像できる?
たくさん考えるんだよ
メール10行打つのに半日かかることもある
考えても考えても、毎日不安で怖くて
夜は昼間のように気を紛らすものがなく
そのまま流砂に呑まれていく
このまま身をゆだねれば
祖母の元に行かれるかしら
行きたいよ
1を聞いて10を知る親
そしてこれでもかってくらいに
懇切丁寧に説明されないと飲み込めない娘
親はどんくさい娘が理解できない
「同じに育てているのに」
と、幼い娘に責任を負わせる
理由がわからないまま
日々否定される娘
人間のやり方を知らない娘は
友だちとの約束をすっぽかしても、平気
パンツにスカートをはさんだままトイレから出てきても、平気
大人になった娘は
時間をかけ
似ている生き物になれたかもしれない
あしたはもっと似ますように!と願う
父に殴られて、理由がわからなかった。
次の日も多分…、多分なんだ、だってわからないんだもの、多分同じことをしでかして、また殴られた。母は、
「殴られるのはあんただけ!あんたがバカっ!」
と言うばかり。
娘の事態を飲み込めていれば、父も母も「こうすれば殴られないよ。気をつけな」
と伝えてやっただろう。心ないとは思うが、ふたりは悪くない…。
一(いち)知るまでが長い道のり。
人生、ずっとそうだった。
この道のりで生じた数々のできごとが、そこに繋がる。
人間のやり方がわからず、もしくは上手にできず、ご不快な思いやご迷惑をおかけしてきた、と、思う。
思う、だなんて、ごめんなさい。
「生きていていいんだよ」
と、やっと、自分を受け入れられるようになったところなんだ。
なりたての人間。
いや、人間に似つつある生き物。
2023年7月31日追記
人間でない自分は
死に物狂いで人間のフリをする
しくじった汚点が夜ごとフラッシュバックする
こと細かく
これでもか、これでもかと
振り払っても振り払えず、眠れずに
お亡くなりセットに思いを馳せ
いつでもあちらに逝けるからね
と子守歌のように慰めて
やさしい眠りにつく
そのお亡くなりセットを1つ
衝動で使ってしまった
カフェイン錠を一気飲み
120錠をバラで小袋に入れてあったのさ
カウントダウンはされていた
SOSも処々に発せられていた
しかし叶わず
気づけば救急車の中
救命救急センターを経て
ICUで3日3晩
地獄のような苦しみと後悔
今は後悔しかない
退院し、こころとからだ
薄皮を一枚、また一枚はぐように
生気を取り戻しつつある
そしていつもの日常が続く
お亡くなりセットは1つ減ってしまったけれど
子守歌を今夜も歌う
※ 相談窓口:いのちSOS (NPO法人自殺対策支援センターライフリンク)
挿絵の作り方
プロンプト:There is an elderly couple, man and woman. As they look at each other, and smiles as if they are genuinely happy. It's not a photograph, but a graphic art, like it was painted with paint.
老夫婦が見つめ合い微笑みます。
(生成AI左から)Stable Diffusion Web、Artguru、Leonardo、MyEdit、Adove Firefly、DALL-E
プロンプト:dark background. A young girl sits with her back turned in front of the study desk in the children's room. There is a sad atmosphere. It's not a photograph, but a graphic art, like it was painted with paint.
暗い背景。子供部屋の勉強机の前でポツンと背中を向けて座っている幼い女の子。もの悲しい雰囲気がただよっている。
(生成AI左から)Stable Diffusion Web、Artguru、DALL-E、Leonardo、Adove Firefly
以下、事実を書きます。毒が強いため、読む際には心の準備が必要です。
【父の暴言】
おまえのようなバカの保護者として恥ずかしくて学校に行けるか!
右の頬を殴り「どうぞ左も殴ってくださいと言え!」と要求される
(成績が3から4に上がっても気づかれず)「5ではない!」と叱られ殴られる
どうせ雅子だろ。また雅子か
人前では見えないところで思いきりつねられる。泣くことも、顔色を変えることも許されない。
父の言うことに反論すると、「馬鹿め!日本の電力供給量の一番は水力だ!」と通常以上の勢いで激しく怒られ、玄関まで蹴り出される(水力が一番だったのは、わたしの生まれる前の頃、昭和初期から1950年代頃までの情報です)
【母の暴言】
昔だったら土蔵に入れてやる
あんたのせいで近所でどんな陰口叩かれていると思っているのよ
あんたさえいなければ
あんたのせいでわたしがお父さんからひどい目にあう
夜中に怖い夢を見て泣くと、安眠を妨げられた父が恐ろしい形相でやってきて、「何だ!」と叫ぶ。「(夢の中で)おとうさんが殴った」と寝ぼけたわたしは言ってしまうと、「殴ってないだろ!」と本当に殴られる。
成績がオール5でない子は、外遊びも部活も禁止。
机の前に座るが、勉強するのが嫌で、教科書を開くと吐きそうになった。机の前に座っていればよかった。勉強なんてしていなかった。 おかげで、24時間365日、家から一歩も出なくても平気!というスペシャルな技能を身に着けることができた。
母は7人兄弟で、お正月などで祖母の家に勢ぞろいした。妹は同じ学年の従妹と遊び、2学年上のわたしはいつもひとりで本を読んでいた。フォローする大人はいなかった。
父母から尊厳を傷つけられ、暴力を受け、家の中でも外でも「そんなことはない。あなたはいい子よ」と抱きしめてくれる存在がなかった。
だが、高校生になり、2歳下の妹が、抱きしめてくれるようになった。彼女は小学校のときから一貫してオール5で、尊厳を傷つけられることも暴力を受けることもないように思っていた。妹は無遅刻無欠席を誇っていたが、「行ったらいやだ」と泣くわたしのために学校を休むこともあった。妹の存在があって、未遂はあったが、ティーン時代を生き延びた。
そんな父母にもまた、その原因があったのだろう。誰も悪くないよと言いたいんだ。仮に「言動」が悪かったとしても、「人」が悪いのではないよと、言いたいんだ。「おまえが悪い、バカだ」と何十年も言われて続け、やっと自分を愛せるようになったわたしとしては、そう思いたいんだよ。
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